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アメリカの事柄中心の雑記

アメリカの多様性とは何か

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今回は、移民国家のアメリカに2年間住んで思ったことをシェアしたいと思います。

アメリカは歴史を通じ、多くの国から移民を受け入れてきました。

それによって、料理、音楽、芸術など、様々な国の文化が存在し、多文化国家、多様性のある国となっていきました。最近日本でも、多様性という言葉を耳にしますが、多様性とは実際にどんな意味があるのでしょうか。調べてみました。

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

多様性 - Wikipediaから引用

ただ単に色々あるんだよ!と言うことではなく、似ている物が集まり、グループが生まれ、そのグループの集まりが沢山ある状態のようです。

よく、「もっと多様性を認めるべきだ。」という主張をしている人がいると思いますが、この場合、「自分と違う意見を認めるべきだ。」という意味で受け取れます。

しかし、実際の多様性の意味は、「自分とは違う意見もあることも受け入れよう、理解しよう」という意味です。

具体例をあげると、アメリカが多様性のある代表的な国の一つです。

実際にアメリカに住んでみると、私が渡米前に想像していた、多民族が仲良く共存しているイメージとは全く違っていました。それぞれ閉鎖されたコミュニティーがただ隣接しているだけで文化も価値観も違うのです。極端にいうと、共通するものはルールとお金です。

つまり、「必ず分かり合える!相手に自分をわかってもらおう!」

という意見の押し付けではなく、どちらかというと「分かり合えないけど、そういう人たちもいるってことは理解して、干渉しないでおこう!」

という感じで、多様性とは、自分が理解できないことに関する不快感を、許すということなんだと思います。確かに、相手に自分を理解してもらおうと努力するのは良いですが、その気持ちがあまりに強いと、理解されなかった時、怒りや苛立ちを覚える人もいるかと思います。100%分かり合える人などいないため、心にゆとりを持って多様性を認めていくことが良いと思います。